中国国内でKindle paperwhiteを購入し日本書籍ダウンロード→端末転送できました

こんにちは。

世間は新型コロナウイルスで大騒ぎですが、前回の記事でも書いたように深圳はある意味平和です。ただ、春節は2/9まで延長になり、外出も基本は控えるように言われており、厳戒態勢は続いています。

そんなわけで、時間は山ほどあるのと、今年に入ってやたら読書欲が高まっているので、Kindle端末が欲しくなってしまいました。

スマホ、タブレットともに所有の身としては、「それでいいじゃん」という気もしますが、Kindle端末とそれらの決定的な違いは、

本しか読めない!

これにつきます。これに、読書に集中できるとかそんなハック的な利点を述べるつもりはなく、ただこの一点、

子どもに取られない!!!

これが大きいです。スマホ、タブレット、果てはPCなど、画像・動画・ゲームの機能がついているこれらは、子どもに強奪されるリスクが高く、また頻繁に使い方などのアドバイスを求められます。落ち着いて本など読んでる場合じゃありません。

で、(マンガを入れない限りは、という注釈付きですが)文字しか読めない端末を手に入れることが急務となりました。

立ちはだかる壁

実は、Kindleほしい欲求は中国来てからずっとあったのですが、立ちはだかる壁が下記の二点。

  1. Kindleの日本語対応端末が手に入りにくい。

  2. Amazonの日本サイトはVPNなしではつながらない。

でした。1を何らかの方法でクリアしても、中国国内のネット環境でAmazonの日本アカウントにログインできるのか、これが決定的に不安でした。

とりあえず買ってみて、そして使えた!

ま、不安がありましたが、とりあえず実行することにしました (なぜ)

そして、結論としては、できました!

以下、その顛末を書こうと思います。

※最低限、VPNの契約は必要です。

まずは購入

まず、実店舗での購入は無理なので、ネットで探索。当然こういうときにみにいくのは淘宝ですね。昔は淘宝といえば偽物だらけで有名だったようですが、今は"天猫"という別ブランドもあり、割と落ち着いてるイメージがあります。とはいっても、似たようなサイトの京东と比べると「え?こんなの買えるの?」というものも数多くラインアップされていて、今回のミッションにはぴったりですね。

で、Kindleで検索して、特に迷うことなく下記を発見。赤字の部分に「日版」「正品」と書いてあるので、日本版の正規品、ということだと思われます(知り合いの中国人にも一応確認した)。Kindleで検索すると山ほどこういう店舗があって、いいか悪いかは別としてさすが淘宝ですね。

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淘宝検索結果の一例

山ほどある=悩む、なんですが、とりあえず良さげですぐ手元に来そうなやつをポチりました。

届いた!

コロナウイルスの影響あるかな?と思ったら、店舗が深圳で、次の日には届きました。さすがネット通販大国中国。

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梱包状態はかなりいい感じでした。箱にも日本語が書いてあり、日本版っぽい。あと、やたらおまけがついてきます (使えるかどうかは別として)。

そして、緊張の電源オン!…ちゃんと日本語が選択肢にある!

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中国語もあるから設定すれば中国語も使えるのかな?

ということで、無事に第一の壁「Kindleの日本語対応端末が手に入りにくい」はクリアしました。

まあ、こんなことしなくても、日本に帰省したときに買う、香港で買う、などの選択肢はありますが、コロナウイルスのことを差し引いても元来の出不精であり、中国国内で完結できるか、という実験も含めてこういうやり方をとってみました。

セッティング

さて、次の壁は無事にログインできるか、というところですが、これについては事前調査である程度できそうな予感はしていました。それは、タブレットのアプリでVPNなしで接続した場合、本のダウンロードはできないけどサムネイル画像の更新まではできたので、amazon.co.jpのサイトに読みには行ってアクセスはするけど、そのあと読み込みほかでブロックされる、というような感じかなと。中国の金盾の仕組みはよくわからないのですが、他のアプリなどの状況を見ると、どうやらアプリなどのAPIまではブロックしている感じではないです。その証拠に、なにかのサービスで「Twitterに投稿」みたいなのを予め設定しておけば、連携でTwitterに自動投稿されることが確認できていました (様々なサイト・サービスを試したわけではないので不確定ですが。)

ということで、Kindle端末からamazon.co.jpへのログインは、きっとこの抜け穴的な点に該当すると考えたわけです! (不確実!!)

ログイン

実際にwifi接続してログインしました。信じられないくらいあっさり行けました。なのであっさり書きます。

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「こんにちは○○さん」と言われたのでログイン成功。

ちなみに、先程言及したように、サムネイルまではサーバーにアクセスしてゲットしていたようです。自分の本棚さらすのはちょっとあれなので載せませんが(といいつつブクログやってたりするので矛盾)。もちろん、下の写真のようにダウンロードはできません。

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待てど暮せど待機中

端末に書籍を移動

実際ログインするまでが山場だったので、あとは下記手順でできますね (雑)

  • VPN接続したPCでamazonのサイトに移動
  • コンテンツと端末の管理画面から、移動したい本に対して「ダウンロードしてUSB経由で転送」というコマンドを実施
  • Kindle端末をケーブルで接続し、Kindle内の"document"フォルダにダウンロードしたファイルを移動

ただ、「ダウンロードしてUSB経由で転送」というコマンドがKindleアプリに対しては実行できないようで (利用できる端末がない、的なエラー画面が出る)、試したのは端末が手に入ってからでしたが。あと、転送って言ってる割に転送は手動です笑

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左がダウンロードしたファイル。右がKindle。右の、documentフォルダに移すと端末で本が読める。

その他

  • この方法で端末に移動した本については、ハイライトの同期などは実施されません。というか、されるかどうかVPN経由の接続ができないため試せません。香港or日本で試してみようかと思います。
  • Kindle unlimitedの本をこの方法で端末に移動すると、10冊の制限を難なくクリアできます。(下記の記事参照) 単に推定ですが、Amazon様は端末買ってくれた人にはこっそりこの機能を提供しているのではないか?と思ってます。

【追加料金なし】キンドルアンリミテッドで10冊以上の本を無限ダウンロード&永久保存する方法を解説します | 脱完璧主義日記

ということで、しばらくはこの端末で読書ライフを楽しみたいと思います。ではではー